2016年8月5日金曜日

賑やかな角田山

宮城出張も終えてお土産の牛タンを片手に帰宅すると、私の実家からも少し贅沢なお肉が贈られてきたみたいです。その為、今日の晩御飯は少し贅沢な焼肉になりました。後輩達に「今日、何か良い事あったんですか?」と聞かれるのでどうやら顔に出てるみたいです。

すっかり長女も次男も肌がこんがり焼けて暑さに負けずに元気にはしゃいでます。出張が大分早く終わったので、子供達を連れて久しぶりに角田山を散歩しに行きました。大きく咲いたヤマユリや栴檀も咲き始めています。頂上にはヒメオウギズイセンやキツネノカミソリが咲いてるらしいので今度観賞しに行こうと思います。

次男がトカゲを見つけ追い回して遊び、長女は花を観賞し匂い等を楽しむ。まだ幼いですが、すっかり男の子らしい、女の子らしい成長を感じさせます。夏の角田山は沢山の命が見受けられます。その為に蚊やダニ等もいるので必ず虫よけスプレーは必須です。

次男が池で小さなアオガエルを見つけて指で優しく頭を撫でていました。アオガエルは直ぐに逃げるかと思ったらずっと次男の側にい続けました。すると気が付くとアオガエルが3匹程集まってきました。次男に頭をマッサージされに来たのかもしれません。次男は名前を付けるも誰がどれなのか直ぐに分からなくってしまい困惑してました。私はその姿を見て含み笑いをします。

カエル達と別れて下山し帰宅します。次男は疲れて私の背中におぶさり寝ていました。角田山の夏を満喫をした私達を最後にタヌキなのかアナグマなのかは分かりませんが遠くで出迎えてくれました。長女が手を振ると同時に山の中に消えていきました。

すっかり夏らしい角田山は沢山の命が観られる時期になりました。厚着、虫よけスプレーは必須ですが人間以外にも賑やかな季節で飽きさせません。

2016年8月4日木曜日

少年時代、夏の思い出を振り返る

先日作った庭の猫小屋。しかしあれから猫親子達が顔を見なくなり少し心配です。無事に暮らしていれば良いのですがちょっと心配です。小屋が恐いのかな?

出張で宮城に行きました。相手先の代表取締役との打ち合わせが終わり調度空いた時間を利用して少し観光を致しました。松島の五大堂を見て回り伊達政宗の甲冑など歴史を触れることが出来ます。

そして松島四大観の一つである扇谷へと向かいました。調度着いた時には夕暮れ時で壮大な絶景が広がります。トンボが飛び交い夕暮れの雰囲気をさらに増してくれます。小学生くらいの兄弟二人が虫かごと虫網を持って駆けまわっていました。

私はふと思い出を振り返る。子供の時は夏と言う季節は特別だった気がします。夏休みという長期の休みと言うのもありましたが沢山の思い出が込み上げる。友人と昆虫採集に出かけたり、海水浴へ行ったり、父と母の故郷を訪れた際は見知らぬ土地で小さな冒険を始めたり、危険な事や喧嘩して怪我して帰宅し両親に怒られたり。子供の頃の夏を振り返ると思い出がギッシリつまっている。

父方の故郷帰省の際、2つ上のケン兄という親戚がいた。まだ私は小学生低学年で一人っ子という事もありケン兄に懐いてよく遊び相手になってくれていた。今はもう名前は覚えていないがケン兄の同級生と共に昆虫採集や秘密基地、地元の駄菓子屋等を紹介してくれたり楽しかった。私はケン兄との別れ際は毎年よく泣いていた事を覚えている。

ケン兄が中学校に上がってからは一緒に遊ぶことが無くなった。ケン兄は部活や友人の付き合いで忙しくなってしまったからだ。私も高学年になりケン兄の事は何となく理解していた。一人で秘密基地へ向かうと違う小学生たちが秘密基地にしていた。こうして私とケン兄との仲が良かった痕跡が無くなってしまう。都内に帰る際もその頃から泣きもしなかった。

父もこの後から仕事が忙しくなり帰省する事も無くなった。それ以降ケン兄とは会ってはいない。
夕暮れの松島の絶景と少年兄弟を見つめ思い出にふけてしまった。目の前の柱にトンボが止まる。ケン兄が「トンボの捕まえ方、教えてやるよ!」と言ってトンボの目の前で指をクルクル回しもう片方の手で指をハサミのように優しく羽を挟む。私はその当時を思い出しながらトンボを捕まえる。それを見ていた少年たちが「おじさん、凄い」と声を掛けてくる。私は少年たちに虫網を使わない捕まえ方を伝授してビジネスホテルへと戻る。

引字圭祐は思う。
結果はどうあれ思い出としてずっと生きている。例え秘密基地が無くなろうとしても。


2016年8月3日水曜日

上司のポケモン

無事に妻の体調が良くなりほっとしたのですが今度は長女が風邪気味です。症状は軽いので大事ではありませんがエアコン等の急激な温度変化には気を付けないといけませんね。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

上司が突然「一緒にジョギングをしよう」と言い出した。私はスポーツジムの女性に何か言われたんだろうなと、脳裏に過りましたが付き合う事にしました。しかしジョギングを行う場所が車で行く所なのでそれに少し疑問を抱きました。到着するなり上司がスマホを取り出して何かを操作している。どうやら上司は今話題の「ポケモンGO」を始めたらしい。慣れない手つきで色々と何かを設定していた。「もしかしてジョギングの目的はポケモンGOですか?」私は上司のスマホ画面を見ながら尋ねると「うん、レアなポケモンがいるらしいんだよ」と素直に認める「珍しいですね。こういうのやらない方かなって思っていたのに」と私は返事を返すと「本当は苦手なんだよ。でもさぁ、これをやると娘たちの人気者になれるんだよ」と必死にポケモンの出るエリアを探す。

私は少し前に長女が私のスマホを見て「お父さんのスマホにポケモンいないの?」と聞いてきたので「いないよ」と返すとガッカリした顔して溜め息を付かれた事を思い出した。ポケモンをやる事で娘たちの人気者になれると思ったら確かに私もチャレンジをしてみたくはなるが上司のおぼつかない操作を見てると何故か非常に哀愁が漂う。ゲームを楽しむと言うよりも必死な思いの方が強く感じられる。エリアに着いてジョギングを始めると上司はスマホが振動する度に立ち止まり「引字くん!ちょっと待って!!」とスマホの画面を必死に操作する。それが結構な頻度で立ち止まるので全くジョギングどころでは無い状況になり私は上司に「ウォーキングに変えましょう」と提案し「すまん!付き合わせてしまって!○○(ポケモンの名前ですが、思い出せない)が今いたんだよ!」と私に謝まる。それから私は仕方なく上司のポケモンGOに付き合います。

そしてあるスポットに辿り着くと周囲に20~30人位の大人がスマホを弄っている。中には私と同じくらいの男性もいて、とある男性は息子さんと楽しそうにポケモンの話を弾ませながら仲良さそうにスマホを覗き合っている。上司は「ここに今ピカチュウがいるみたいなんだ。娘の為に今日ここが頑張り時なんだ!」と意気込む。私はニュースで話題になってる事で実際にここまで異様な盛り上がりは想像すらしていなかった。上司は上手くいかないのか気持ちが焦り始めている。

するとスポットにいた男の子が「ピカチュウ出てきた!」と言うと一斉に大人も子供もスマホに釘付けになる。上司も表情が一変し無口で何か目に見えないオーラのようなモノを纏い集中する。中には悔しがる声が聞こえてくる中、何故か私は上司を応援していた。滅多に見ない上司の姿を私は何故か父親代表と感じていた。すると上司が「やった!引字くん!!捕まえたよ!!」と私と上司はまるでマラソンを走り切ったような感じで盛り上がりました。

私は帰宅するなり妻に出来事を伝えると「あなたもやってみたら?○○(長女)もポケモン好きだし」と言われたが夢中になるのが恐いと思い「止めておくよ」と私は言った。

数日後スポーツジムで上司が例の女性トレーナーに「この間、ピカチュウ捕まえたんですよ!」「え!?凄いですね!!私も欲しいんですよ~」と言うやり取りを目撃した。私は上司を父親代表と思ってしまった事をもの凄く恥じた。

2016年8月2日火曜日

社長の依存症

昨日の夜から妻が風邪をこじらせてしまい少し心配です。仕事が終わり次第直ぐに帰らないと妻も子供達も可哀想です。今日は私が料理を作ろうと思い献立をどうしようか考え中です。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

朝出勤した際に社長がコーヒーを飲んでいる場面に出くわす。社長は私を見て「おはよう!」と挨拶をしながらコーヒーを啜る。昼ごはんの際に社長と出くわします。その時もコーヒーを片手に啜っています。夕方、一息入れる為に私は缶コーヒーを購入しに自販機へ向かうと社長がタブレットで仕事をしつつコーヒーを啜っていました。思えば社長はコーヒーを飲んでる場面によく出くわす事があります。

健康診断が終わり社長のコーヒーに異変が起きる。マグカップにはブラックではなくカフェオレらしき飲み物に変わっていた。私は社長に「コーヒー好きなんですか?」と聞いてみたら「好きなのは好きなんだが・・・」と眉間にシワを寄せて話し始める「タバコを止めた際に反動のように飲み始めてしまい。健康診断で胃が荒れる原因になるからとブラックで飲むのを止められてしまってね。飲まなきゃ良いのだが、どうしても飲みたくなって仕方なくカフェオレにして飲んでる」どうやら悩んでいるようだった。

タバコを止めた同僚や知人も他の物に依存して止める事が多い。ミントタブレット、飴、ガム等よく聞きます。社長の場合はどうやらコーヒーのようです。気が付くと一日に10杯程飲んで胸焼けや胃がムカムカしてくることもあるそうです。健康診断で全て健康と言われる中で唯一コーヒーの飲み過ぎを指摘されてしまい「どうしても飲んでしまうならカフェオレにして飲んでください」と言われたそうです。カフェオレを啜る社長はもちろん不満そうな顔をしていた。

私は冗談で「コーヒーゼリーにしてみたらどうです?」というと社長は目を見開き「それだ!」と言いながら私にお礼を告げた。その翌日、確かに社長はコーヒーゼリーを砕いてマグカップに入れて食べている。ちょっと面白い光景であるが「引字くん、これ良いよ」と満足していた。

社長は否定よりも「試してみて分からないモノ」に否定はしない事が多々ある。それは業務関係なくプライベートでも同じように私以外でも「こうしてみたらどうです?」と冗談だとしても社長本人が可能性はあるかもと感じると行動せずにいられないよう所が本当に凄いと私は関心した。しかも朝礼でコーヒーゼリーによるダイエット効果や健康法まで調べ上げていて皆に紹介する。

次の日、社長の奥さんが手作りで作ったと思われるコーヒーゼリーを大きなタッパーからマグカップによそう姿を目撃する。私にとって尊敬とユーモラスが溢れる人です。

2016年8月1日月曜日

引退後の趣味

8月に入り夏休みに入った方もいらっしゃるのではないでしょうか?この時期は冷たいアイス等を食べると気分爽快で一時的にですが元気になりますね。ただ食べ過ぎると頭が痛くなるので注意は必要です。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

公園で長女を遊ばせていた時にとても大きな犬をのんびり散歩している紳士がいました。いつもは見かけない方なので最近引っ越してきた方だと思う。その大きな犬を見て周りの方が集まり一躍有名になっているようでした。長女が私の読書を時に間を妨げるように袖を掴み「ねぇ、大きなワンちゃんがいるよ」と私に声をかける。どうやらその犬と仲良くなりたいけど怖いのか、恥ずかしいのかは分からないが一人では行きたくないらしい。

仕方なく私は長女と共に大きな犬の傍へ行く。色んな方が犬を撫でるが微動だにしない。多分しつけがかなり行き届いた犬だと思う。しかし長女は近くに来ても触ろうとせずに眺めているだけ。どうやら近くに来たらその犬の大きな体に更に怖くなってしまったようだ。私は長女に「ワンちゃんにバイバイしたら?」と言うと長女は微妙な反応。するとその犬が長女の表情や態度に気が付いたのか長女のすぐ傍に寄り添い伏せるような体制になった。長女は撫でやすくなった犬の頭を優しく触った。長女は一度触って危険が無いと知ると抱き着くように撫で始める。

私は飼い主の紳士に声を掛ける「随分、賢いですね!」と紳士は「この子は子供が好きだからね。でも自分から寄る事はあまりしないので、多分お嬢さんと仲良くなりたかったのかもね」と笑みを浮かべ話してくれた。長女や他の子供達が遊んでいる中、その紳士は予想通り最近引っ越してきたという話をした。どうやら子供が自立して仕事もほぼ引退状態。日常生活では奥さんに「趣味でも見つけたら?」と言われていたらしい。そして紳士は犬を飼い始めたという。今でも大きいのですがこの犬はまだ大きくなるらしく都会では飼育が難しいと判断して新潟に引っ越してきたらしい。

私もふと思う時がある。長女や次男が独立し、仕事も引退した時にその後の人生はどうなるのだろうか?この紳士のように何か趣味や好きな事を見つけられるだろうか不安になる。

気が付くと長女と子供達は犬を含めて追い駆けっこをしていた。家に帰宅する際に長女は私や妻に「ワンちゃん飼いたい!」と駄々をこねる。子供達が寝室に入り妻は「どうする?」と言われる「もう少し、次男が大きくなってからで良いんじゃないかい?」と妻に告げる。もしかしたら引退後の趣味になるかもしれないので私も慎重です。

2016年7月29日金曜日

上司が筋トレを夢中になった理由

妻が食の健康をもっと力を入れると張り切っていました。ご飯も五穀米だったり、野菜多めの食事にしたりですが飽きさせないように工夫を凝らして頑張っています。問題なのは私のお弁当です。徐々にガンダムから色味や形がアッガイになってきちゃいました。分からない方が多そうなのでここまでにしておきます。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

ある日、私と上司が健康診断の結果を受けてジムに通おうと話になりました。私は10年位前に入会した覚えがあります。しかし、子供が産まれてからは全く行かなくなってしまった。忙しくなった理由もありますが全く効果は無く筋肉も増えた実感すら感じませんでした。そして直ぐに挫折して通わなくなってしまった。なので上司は直ぐに止めてしまうのではないかと心配でした。

私はランニングマシン等の有酸素運動をメインに行いました。上司は初めて見る物が多くトレーナーに説明を聞きながら見て回っていました。それから1週間程経ちました。上司はジムに通う前と顔の表所が変わり以前はメタボでどっしりという感じでしたが、たったの一週間でメタボだけでは無いどっしりを感じられました。そして私に「引字くん、筋肉を上手く付けるには・・・」等という話をするようになる。以前は腹筋すら出来なかった上司がジムで見かけると腹筋ができるようになっていたのが驚きです。私は内臓脂肪をどうにかしたい為に始めたので有酸素運動ばかりしてると上司が私の前にきて「筋肉も必要だ引字くん!」とスポーツ器具が並ぶエリアに引っ張られる。以前は全くの筋肉とは無縁な人が突然人が変わったように筋肉、筋肉と言うようになったのです。

しかし、その理由がすぐに分かった。私はベンチプレスを苦しまみれに行いながら上司を見ていたら他の男性客達と話が盛り上がってるようでした。私は上司は周りに好かれやすいタイプだと知っていたので気にもしなかったのですが・・・。
「こんにちわ!皆さん今日も頑張ってますね!!」と爽やかで若い女性トレーナーさんがやってきました。すると周りの男性客達女性に集まり出して今日行ったメニューや現時点の身体をその女性に見せてアドバイスをもらう。「○○さんは次は腕の筋肉ですね!頑張りましょう!」「××さんはもっと体幹を鍛えて見てください」と一人ずつアドバイスをしている。上司もアドバイスを受けていましたが鼻の下を伸ばしている表情が遠くでも分かりました。上司は脚の筋肉を鍛えましょうと言われたらしく仕事で見た事も無い一心不乱な表情ででスクワット等を始める。

この女性トレーナーにアドバイスを受けるとこれまで筋肉と無縁な方でも筋肉を付けるのが好きになってしまうようです。やりがいや目的は人それぞれですが、ある意味ここまでやる気を起こさせるのは凄いなと思いました。仕事や趣味等もそうで目的や目標があると何事もポジティブに続けられる。動機が不純でも結果に繋げられれば凄い効果的です。

私は何となくランニングマシンに戻り一人黙々と有酸素運動を行う。足を引きずりながら上司がフラフラやってくる「引字くん、私はもう帰るよ。筋トレ楽しいね!」私は少し細い目をしながら「・・・はい」と返事を返すと上司はにこやかに足を引きずりながらロッカーへと向かった。

上司は、ほぼ毎日ジムに通っているようです。私よりもはるかに短期間で体格が変わった上司を見て周りも「俺もジムに通おうかな」「私も通えばスリムな筋肉が付くのかしら」等とジムに興味をしめし始めました。しかし本当の真実を知ってるのは私だけです。もし後輩達がジムに来てもなるべく上司の姿が見えない所で行わせようと思います。

2016年7月28日木曜日

表情を豊かにする猫

梅雨明けもしてすっかり夏になりましたね。熱中症対策は万全にして過ごしましょう。私は熱中症で大変な事になった過去がありますので常に家族全員にも警戒させております。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

先日のブログで猫の親子が庭に来ると言う話をしましたが、去年の出来事を思い出しました。社長と上司、営業先の方とゴルフをした帰り。社長が会社に寄ってほしいと私にお願いした。営業先の方を送ったあとに会社へ向かいました。

会社に着くと社長は会社裏の敷地にある窪みに身体を休めていたお腹の大きな猫がいた。社長は道の途中で購入した猫の餌を与えていた。私は「こんな処に猫がいたんですね」社長は「私も昨日見つけてね、もうすぐ産まれるだろうからこれから病院に連れて行こうと思ってね」社長は猫の顎下や首を撫でると猫もゴロゴロと声を鳴らす。どうやら社長に馴れているようだ。

私が「社長、猫好きなんですね」と告げると私に「私の家には2匹の犬がいるからね。この子達は引き取れないのが残念でね。カミさんに絶対怒鳴られる。」私は少し眉をシワを寄せた。すると社長が「あぁ、大丈夫だよ。出産した後はこの子の引き取り手は決まってるから。さっきの営業先の○○さんだよ。あの人猫好きでね」と笑っていた。暫くすると猫の様子がおかしくなる。

お腹が激しく動いているのを確認した時、私は妻が次男を出産した時の陣痛を思い出した。私は無意識にアレルギーにも関わらず猫を抱きしめて車に乗せた。社長の言う病院へ向かい出産を立ち合う事になった。それから数時間が経過し産まれたのは4匹の赤ちゃんです。出産は人間限らず例えるのが難しいのですが感動を与えてくれます。小さくても『生きている』こと『新しく生まれた命尊さ』を直前に目の当たりでき心を響かせてもらえます。

感動の束の間、社長は少し困り果てていました。どうやら引き取るのは3匹の予定だったそうです。社長は営業先でもある引き取り手の方に電話をしながらその場を離れる。上司は「私達も里親探し手伝おう」と話をしながら、社長を待った。すると営業先の方が社長に案内されながらやってきました。母ネコは子猫一匹ずつ大切そうに抱きしめるように舐めている。その姿を眺めていた営業先の方が「全員引き取ります。さすがに離すのは可哀想だ」という。

私は正直に、この営業先の方は苦手でした。営業の初めはいきなり怒鳴ったり、無理難題を沢山要求してきたり「この人には人間の心なんて無いのではないか?」とまで思っていました。さっきのゴルフでもずっとしかめっ面でした。しかし、そこにいたのは優しい顔をした一人の男性がいた。こうして子猫を含む5匹を引き取るという事になったのです。

これ以降、私はこの方への挨拶等しに行く時は必ずその子猫達の話をするようにします。するとお決まりのしかめっ面が豹変するように表情が豊かになり話しやすくなります。ただ本題の話に入る前に30分程、猫の話と大量の猫写真を付き合わされます。初めの態度に比べれば全く苦では無いですけど。

子猫の出産を終えて無事猫全員の引き取りも決まり、社長と上司を送って一人帰宅をする車内で「いい歳こいた4人の男が猫を囲って本気で悩む」その事を考えたら笑いが込み上げてきた突然、我慢の尾が切れたようにクシャミと涙、鼻水が止まらなくなる。妻に「猫の出産ってそんなに感動したの?」と冗談を言われます。あながち間違ってはいませんが、妻に「本当に辛いんだよ」と本心をぶつけます。

猫は大好きです。しかし、この症状のおかげで私の場合は表情が泣きっ面だけになります。