2016年8月17日水曜日

面接という行為

新潟は台風は通り過ぎましたが不安な天気が続きます。台風は北海道に上陸するらしいです。気を付けて下さい。

昨日のブログで中途採用○○さんの話をしましたがその続きです。彼とはすっかり意気投合し仕事終わりに飲みに行く仲になりました。○○さんは以前、家電量販店でアルバイトとして働いていたそうです。病気がちな母親の面倒を見ながら暮らしていたそうなのですが、その母親が亡くなった時に就職活動を始めてようやく当社に入社をした。もちろん当社の他にも沢山の企業に面接を受けたのですが、殆どが想像を超えた辛い面接だったようです。

面接は開かれるのですが全く話すら聞いてくれなかった事もあったそうです。「でも、諦めないで良かった」と彼は言った。元々は紳士服の正社員として勤めていたが母親の病状で時間の拘束に無理を感じ家電量販店でアルバイトを始めた。母親が亡くなり3年以上勤めていた家電量販店だったので社員登用の話を出したら「40歳以上は基本的に採っていないから」と言われたそうです。他の企業の就職面接も同じです必ず年齢を気にされ、どうしてなのか等の理由を聞かれ「母の看病」と言うと軽く流され資格やスキル等の話になったり、浅い同情の声を掛けてきてすぐに次の話になる。○○さんはこのような面接が続き不快な気持ちになったという。
もし自分の母親が身寄りもなく病気がちになってしまい介護をする為にアルバイトに変えて必死に面倒を観ていたのに同じような態度をとられたら不快になるのは当然です。

しかし、当社での面接で人事の方とこの話をすると他とは違う反応だった事に胸を打たれたと言う。面接の際もですが、面接が終わった後に見送る際にも亡き母の心配をしてくれた。その後も当社で働きたい意欲が更に湧いたらしく2次面接もその熱い思いを伝え、最終面接で社長に亡くなった母の話をしていたら社長は涙を流しながら聞いていたらしく、彼も泣きながら面接を続けたと言う。彼はその社長の姿を観て「絶対に、ここで働きたい!」という気持が更に熱くなり、社長に熱意を猛アピールしたとの事です。彼は既に入社をしてから1日もしない内に当社に特別な思いを持って新卒者に負けない、それ以上に今も頑張っている。私も当社には20代の頃ですが中途採用でした。その頃の自分を振り返り改めて思う。

面接とは一方的なモノでは成立はしない。お互いに歩み寄れて本心やここで働きたいという気持を引き出せるかが大事なんだろうなと私は思いました。

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