先日作った庭の猫小屋。しかしあれから猫親子達が顔を見なくなり少し心配です。無事に暮らしていれば良いのですがちょっと心配です。小屋が恐いのかな?
出張で宮城に行きました。相手先の代表取締役との打ち合わせが終わり調度空いた時間を利用して少し観光を致しました。松島の五大堂を見て回り伊達政宗の甲冑など歴史を触れることが出来ます。
そして松島四大観の一つである扇谷へと向かいました。調度着いた時には夕暮れ時で壮大な絶景が広がります。トンボが飛び交い夕暮れの雰囲気をさらに増してくれます。小学生くらいの兄弟二人が虫かごと虫網を持って駆けまわっていました。
私はふと思い出を振り返る。子供の時は夏と言う季節は特別だった気がします。夏休みという長期の休みと言うのもありましたが沢山の思い出が込み上げる。友人と昆虫採集に出かけたり、海水浴へ行ったり、父と母の故郷を訪れた際は見知らぬ土地で小さな冒険を始めたり、危険な事や喧嘩して怪我して帰宅し両親に怒られたり。子供の頃の夏を振り返ると思い出がギッシリつまっている。
父方の故郷帰省の際、2つ上のケン兄という親戚がいた。まだ私は小学生低学年で一人っ子という事もありケン兄に懐いてよく遊び相手になってくれていた。今はもう名前は覚えていないがケン兄の同級生と共に昆虫採集や秘密基地、地元の駄菓子屋等を紹介してくれたり楽しかった。私はケン兄との別れ際は毎年よく泣いていた事を覚えている。
ケン兄が中学校に上がってからは一緒に遊ぶことが無くなった。ケン兄は部活や友人の付き合いで忙しくなってしまったからだ。私も高学年になりケン兄の事は何となく理解していた。一人で秘密基地へ向かうと違う小学生たちが秘密基地にしていた。こうして私とケン兄との仲が良かった痕跡が無くなってしまう。都内に帰る際もその頃から泣きもしなかった。
父もこの後から仕事が忙しくなり帰省する事も無くなった。それ以降ケン兄とは会ってはいない。
夕暮れの松島の絶景と少年兄弟を見つめ思い出にふけてしまった。目の前の柱にトンボが止まる。ケン兄が「トンボの捕まえ方、教えてやるよ!」と言ってトンボの目の前で指をクルクル回しもう片方の手で指をハサミのように優しく羽を挟む。私はその当時を思い出しながらトンボを捕まえる。それを見ていた少年たちが「おじさん、凄い」と声を掛けてくる。私は少年たちに虫網を使わない捕まえ方を伝授してビジネスホテルへと戻る。
引字圭祐は思う。
結果はどうあれ思い出としてずっと生きている。例え秘密基地が無くなろうとしても。
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