2016年5月20日金曜日

出会いはどこにあるかは分からない

随分前の話になります。私は仕事帰りに「福寿温泉じょんのび館」に寄り、疲れを癒しに行きました。体の不調が続いていたので妻に「温泉に入ってきなさい」と強く言われていました。調度良い時間に仕事が終わり温泉に入る良いタイミングでした。一人のお爺さんが湯船に入ってくる。少し酔っぱらってるのか上機嫌な口調で「いやぁ~・・・気持ちが良いですね~」と私に声をかけてきた私は応えるべきが迷いましたが、愛想が良さそうな感じの印象を受けたので私も応える事にしました。「気持が良いですね」と返すとお爺さんが「この辺の方?」と聞いてきたので「はい」と頷く。笑顔で接してくれる為か非常に話しやすく、私もついつい話が盛り上がってしまい、話し込んでしまいました。私は新潟に引っ越してきてから会社の同僚以外で友人は近くにいませんでした。入浴後も少し休憩所で会話をして帰宅する。私は「不思議な方だな・・・」と思いながら自宅に辿り着く。妻に話すと笑いながら「お爺ちゃんのお友達も悪くないじゃない?」と私に返す。私は「友達だなんて・・・連絡先とか知らないし、これっきりでしょ」と告げる。

つい先日の話になります。難しい取引先と言われていた企業に私が行く事になりました。そこは肉体労働者が多く、私も少々怯えながら向かいました。その企業の社長室に案内され中に入ると、どこかで見た顔の老人があった。その老人も直ぐに私に気づき「君か?」と言われた。映画やドラマみたいな展開でしたが本当にこんな事があるんだなと思いました。仕事の話をする時は強面の顔で話してくるのですが、仕事の話が終わるとお風呂で会った優しい親しみやすいお爺さんになります。

「飲みに行く?それとも温泉?」私は面白い取引先の社長でもあり、友達ができました。

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