2016年6月30日木曜日

視野が狭いとつまらない、視野が広いと素晴らしい

今日は情けないですが体調を崩してしまいました。日々健康には気を使っていますがやはり無理しすぎると健康という以前の問題です。引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

ある日、会議が行われる時の話です。今日は入社して間もない後輩が初めてのプレゼンで非常に意気込んでいました。しかし、会議が始まる直前であたふたしていた後輩。プレゼンの重要書類が見当たらないと私に相談してきました。私と後輩は急いでここ当たりが有る場所を探しますが見つからない。そしていつの間にやら部署の全員で協力して探す。
すると上司が「これじゃないか?」と後輩に渡す。「これです!良かった!!」上司にお礼をして会議室に10分程遅れて入室する。

周りの部署の方に軽く礼をして入る。そして後輩の番になりプレゼンを開始するが、メチャクチャで私や上司に共有していない事や、却下された話までしてしまう。すかさず私や上司がフォローに入るが、周りは首を下に向けて険しい顔をしながら時間を気にしている。

しかし、唯一社長だけはニコニコとずっと笑っている。こうして無事後輩のプレゼンが終わる。すると社長が「○○くん、一人で色々抱え込んでいないかい?」と言われると後輩は「いえ、そんな事は・・・」と返すが社長は柔らかい表情で「とりあえず、立っている隣を見なさい。本来は君一人で立たなきゃならない場所だよ?」後輩は隣を見て私と上司に目が合う。社長は「失敗しそうになったら助けてくれる先輩や上司、同僚がいるでしょ?私は部署には完璧を求めるが、個人には完璧を求めてないよ。誰だって得意、不得意が有るのは当たり前だからね。でもそうやって今みたいに仲間と補える。次回はプレゼン前に事前に協力し合って完璧にこなして欲しいな」と会議を締めくくった。

後輩は私たちに謝り落ち込んでいたので私と上司は後輩を励ましていた。私はがまだ新入社員だった頃、確か同じような事を社長に言われた事を思い出した。上司は後輩に「俺もお前くらいの時に社長に言われたんだよ・・・」と語っていた。一人で力んでいる新入社員に周りを見渡せるように仕向ける社長の教育方法。正直意味が有るのか分からないプレゼン等を任させて、仲間の存在を分からせる。

その後、私が飲み物を購入しようと自販機に行った時、社長が会社の自販機でコーヒーを購入していた。私は社長に「入社したての頃を思い出しましたよ。入社1か月半でいきなりミーティングの司会進行をやってと言われた時の事」社長はとぼけた顔して「何の事かな~・・・」と社長室に戻って行った。凄い人と思うし、その反面怖い人と私は感じた。

自販機の商品口に手を伸ばすと社長の缶コーヒーが入ったままだった。しかし、社長は確かに右手に缶コーヒーを持っていた。社長の口癖は「視野が狭いとつまらない、視野が広いと素晴らしい」だ。こういう事をしてそれを伝えてくる社長。全く飽きさせません。

2016年6月29日水曜日

出張で福島散歩

今日は晴れるそうですが翌日は雨の予報です。職場で隣の女性社員が気圧の変化で頭痛がすると大変そうでした。皆さんも体調管理には気を付けて下さい。

上司と二人で福島へ出張に行き、私の用事は無事に終わり上司と少し別行動になりました。上司を待ちながら福島の会津をのんびりと散歩していました。「鶴ヶ城」や「白虎隊」の話に触れて面白かったです。「飯盛山」は角田山と雰囲気が違い新鮮でした。近所の小学生たちもハイキングをしていて自然を満喫していました。

私もイワカガミやシャクナゲ、ヤマオダキの草花を見て角田山とは違う自然を満喫していました。山を離れて大内宿に向かい時代劇の世界に入ったような光景が広がります。家族のお土産に「会津塗」の箸や季節外れですが子供用のちゃんちゃんこを購入しました。その後に上司と合流し「ねぎそば」を食べに行きました。ねぎを箸代わりに食べるという伝統的なお蕎麦で始めは中々上手く食べれなかったのですか徐々に食べ慣れてきます。私も上司も始めの下手くそな食べ方でシャツにシミが付いてしまいましたが美味しく召し上がりました。また蕎麦の後に食べた「きんつば」も美味しかったです。

今度は是非家族で訪れてみたい場所です。やはり私は都会よりも山の中の方が性に合うのかもしれません。


2016年6月28日火曜日

素直に伝える子供、素直に伝えられない大人

今日街を歩いていると、幼稚園児達が傘をさしながら歩いていました。その隣には色鮮やかなアジサイが咲いていましたが。園児たちの傘は一つ一つカラフルでアジサイよりも目立っていました。きっとアジサイ達はカラフルな園児の傘に嫉妬してるかもしれません。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧いただきありがとうございます。

ある日、次男が長女に「痛いよ!」と大きな声を上げて泣いていました。長女は次男を謝りながらあやしている。私は長女に何があったのか理由を聞くとアニメの真似事をして長女は力を入れずに軽く叩いていたつもりが、当たり所が悪かったのか次男は段々痛みに耐えられなくなり泣き出したようだ。私は次男をあやしてようやく泣き止み長女と仲直りをさせた。

また別日の話。会社の休憩室で不安な顔をしている別の部署の同僚(A)がいた。その同僚とは歳も近いので部署は違えどよく話をする仲です。何があったのか事情を聞いてみると同じ部署の仲間(B)がどうも不快な事をしてくると言う話だ。どうやらBは悪気は無く無意識でそういう事をているらしいのですがAはそれを非常にストレスに感じているようだった。しかし職場の雰囲気を壊したくないし、けれどこのまま耐え続けるのは何かおかしいと思っているみたいだ。確かに私もAの話を聞いていておかしいと思い私は「素直に伝えるべきだ」と答えた。

しかし、Aのいる部署は決して人間関係が良い環境の職場とは言えない。かと言って悪くもなく仲間意識が薄い環境の部署である。そんな中でこのような事が起きて職場環境の劣悪は避けたいと思っているようだ。私はそれでAは耐えていけるのかと言うとAは口を濁す。Aは精神的に追い詰められて当たり前のことや判断が出来なくなっているようだった。

「痛いと思ったら痛いと伝える事は当たり前じゃないかな?伝えたら相手だって、そこで気づくと思うし不快にさせていた事を申し訳ないと思うはずだよ。言わなければ言わないだけ良い人間関係は両立しないし、相手の一方的な考えを耐えるだなんて人間関係とは言わないよ」と私はAに伝え冷静さを取り戻させた。

私はその日、AとBを職場近くの居酒屋に誘い食事をした。そしてAはBに今までの事を伝える。Bは始めは驚いていたがAに対して申し訳ない気持ちが溢れたのか頭を下げて飲み会は終わった。

それ以降AとBは前より仲が良いとは言えない感じになったが、Aの表情を見ていたらとても清々しかった。私はAに話を聞いてみると「あれで良かったと思う。Bもあのまま分からずにいたら可哀想だったと思うし」と伝わらないかもしれないが、相手の気持ちも考えていた。

子供は当たり前のように素直に伝えてきます。痛かったら「痛い!」嫌だったら「嫌だ!」と伝えてきます。しかし、成長するにつれて様々な出会いがありいつのまにやら人間関係が複雑になっていきます。複雑に考えすぎて相手に伝える事が相手を傷つけるんじゃないか、周囲を巻き込んで劣悪な環境になってしまうかもしれない等、様々な悪い予測が頭を過り疲れてしまいます。確かに相手や周囲を思う事も大切ですが、自分自身の本音や本心を押し殺して我慢するのは決して正しい判断とは思えません。

Aが「引字さんのおかげです」とお礼を言ってきたが、私は「いや、次男が教えてくれた事だから。私は何もしてないよ」と伝えて私は部署に戻った。Aは首を傾げてましたが清々しく部署に戻って行きました。


2016年6月27日月曜日

一人で突っ走らない事

今日は良い天気ですが、明日からまた崩れるそうです。梅雨時で不安定な天候でうんざりしてしまいますね。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧いただきありがとうございます。

昨日は社長達との付き合いで角田山にハイキングをしに行きました。角田山を何度も登っている私からすると、いくら社長の完璧な健康体だからといって先陣を切らせる訳にはいきません。角田山のハイキングが始まるなり私は率先して前を歩きます。社長は私の後ろをピッタリと歩く。私は追い越されないように少し早歩きになっていた。

暫くすると後ろとの距離が大分離れてしまい、社長は後続の皆に足を合わせるように先陣を切っていた。私は恥ずかしながらその場で待っていました。社長が私の目の前に来ると「まだ皆が見える位置で気づいて良かったね。一人でドンドン突っ切ると誰も着いて来なくなるよ」とニヤリと笑う。私は「勉強になります」と社長に頭を下げます。その後、私と社長が交互に先頭が変わるが私は勢い付き過ぎたせいか昼休憩中に私はバテてしまいました。社長はそんな私を見て「大変だろ?皆の歩幅を合わせて先頭にいる事。皆を置いて一人で登った方が楽だけど、そうはいかんよな」と笑いだす。私は呼吸を整えながら社長に「社長の話は重みがありますね」と言うと社長はニコっと笑い「それに登頂をして絶景を眺めるのも一人じゃなく皆で感動をした方がより良いものだよ」そう言って私の背中を押すように叩いて休憩が終わる。

私は思った。ただ先頭にいて突っ走れば良いというわけでは無く先頭にいながらも後ろを振り返りちゃんと付いてきている事や困ってる人がいたら確認ができる距離にいる事を確認しながら先頭にいる事が大切なんだと。気が付くと私は社長と隣合わせで歩いてた。私はこれで良いと思った。

しかし、頂上付近になると社長はサッと一目散に目的地へ向かい私に「まだまだだね、引字君!」と勝ち誇った顔を私に見せる。「やっぱり負けず嫌いなんだろうな~・・・」と私はその時に心の中だけで感じました。

2016年6月24日金曜日

大好物のぽっぽ焼き

今日はこれから雨が降るそうですね。折角の金曜日で私の上司が「今日は飲みに行きたいのになぁ・・・」と窓を悲しそうに見つめていました。雨が降ったら近場の居酒屋ですが、誘ってあげようと思います。

2月位の話になります。仕事帰りに立ち寄った新潟駅で「ぽっぽ焼き」というお菓子を家族にお土産として購入した。新潟で有名なお菓子らしいのですが、今まで口にした事は有りませんでした。私は自宅に着いて食事をした後にぽっぽ焼きをテーブルに広げた。冷めてしまっているが甘い香りがほのかにする為、子供達は興味深々。食べてみると蒸しパンのような口当たりで、カステラのような甘味が広がります。子供達は食べるなり大絶賛してました。それから子供達は「ぽっぽ焼き食べたいなぁ」と呟くようになりました。私も子供達の笑顔見るのがたまらなく好きで調子に乗って買ってきてしまいます。すると妻の表情が変わっていきます。最初は一緒に美味しく食べてましたが「たまに食べるから良い物なのよ」や「甘い物を食べ過ぎて太っちゃうわよ」と忠告してきました。確かに少しですが長女がふっくらしてきたので、ぽっぽ焼きの購入を控えるようにしました。

子供達は「ぽっぽ焼き食べたい」とおねだりしてきましたが、私は子供達の体調を考えて「今度ね」と受け流していました。それから暫くが経ち、子供達が私にぽっぽ焼きをおねだりをしなくなりました。そして、ぬいぐるみの存在に負けている気がするので、父親とういう存在を示す為にぽっぽ焼きを購入しました。すると私は家の中でまるで主役になったような感じで子供達に称えられる。ですが、妻は少し困り顔でした。やっぱり子供達の体調管理を気にしているのかな?と私は感じてその日の夜、子供達を寝かせてから私は妻に謝った。すると妻は「何の事?」と聞いてきた。私は子供達の体調管理を気にしてるからと理由を話すと、妻が笑い出す。「違うわよ。私の話よ」私は耳を疑ったが、結婚する前から言っていた妻の口癖を思い出した「甘い物が近くにあると、ついつい摘まんじゃうのよ」とそして妻が不意にぽっぽ焼きの袋に手を突っ込み食べ始める。子供だけではなく妻にも好評のようでした。

翌日、私は妻の体調を考えて残りのぽっぽ焼きを職場の皆に配った。そして次回からは私が隠し持っていようと心の中で誓った。

2016年6月23日木曜日

蛍と猫

この時期の大雨が心配ですね。私の家も防災強化をして万が一の災害を防いでいこうと思います。今日もブログにお越し頂きありがとうございます。引字圭祐です。

先日は上司達とゴルフをした帰り、いつもお酒が入るのでバスで帰宅をします。しかし、この日は健康の為に歩いて帰宅しようと思いました。たまたま私の前に歩いてる小学生位の兄弟が歩きながら両親に「蛍見に行きたい!」と行っていました。私は「もう、そんな時期か・・・」と心の中で呟きながら歩く。

家も近い事から蛍は私たち家族もよく見にいきます。昨年も見に行き、長女が大変喜んでおりました。今年は次男も喜ぶだろうなと思いながら、帰宅ついでに角田山周辺の駐車場へ下見に行きました。流石に沢山の人で賑わっていました。私は今年も人を掻い潜りながら蛍を見に行かなきゃならないだろうなっと覚悟をしました。

ふと振り返ると毛並みがボサボサの老猫がいました。近くにはその老猫に水を上げている、お婆ちゃんがいました。私はその老猫と目が合い「ニャー・・・」と私に鳴いてきました。私は幼い頃猫を飼っていました。その猫の事を思い出して、老猫に偶々持っていた味が薄いクラッカーを粉々にして上げた。顔をクシャクシャにして食べる老猫。するとお婆ちゃんが老猫を撫でながら「この子ね、この時期になると決まってここに来るのよ」と話しかけてきた。私は「飼い猫じゃないんですね?野良でここまで年老いてる猫って凄いですね」そう言うとお婆ちゃんは笑みを浮かべて「どうなんだろうね?意外に近所の方が飼っているのかもね」とお婆ちゃんも猫の餌用缶詰を開けて老猫に差し出す。

お婆ちゃんは語りだした。「私はすぐ側の食道で働いていてね。帰り道ここを通っていたんだ」私はお婆ちゃんの話を聞く姿勢をとり猫を撫でる。「今日みたいに、蛍を見る観光客が多かった日で、私は見ちまったのさ。この子の親が車で引かれるところを、引いた車は気づいていたと思うけど、そのまま走り去っちまって。引かれた母猫の傍に寄り添うようにいたのが子猫達でさ」私は「子猫達?」と聞き直すとお婆ちゃんは話を続ける。「私は母猫を埋めてあげてる時に3匹の子猫達はどっか行っちまって、だけど来年からこの時期になると、どこからか3匹が集まってくるようになったんだ。各々どこかで飼われていたりしたんだろうな。立派に育っていたよ。だけど5年前から一匹が来なくなって、2年前にはもう一匹がな」お婆ちゃんは猫を見つめて「もう、コイツも先が長くねぇのかもな」とすっと立ち上がりお婆ちゃんは「また、来年に来るだ」と老猫に別れを告げて去ってしまった。

私は猫の方に再度顔を向けると猫はいつの間にやらいなくなっていた。酔っぱらっていたからかもしれませんが、茂みの中に蛍の光のようなものが4つ見えた時に私は「あっ・・・」と小さく呟いた。

2016年6月22日水曜日

雨の東屋で

週末から新潟は雨ですね。長女がテルテル坊主を作っていました。長女からしてみたら雨は何処にも行けなくなるので大嫌いみたいです。今度、雨の大切さも伝えてみようと思います。今日も引字圭祐のブログに拝見して頂きありがとうございます。

そんな私も先日ですが自宅から少し離れた公園で雨宿りをしていました。結構広めな東屋に一人腰をかけます。外は人通りもなく静かで雨の音しか聞こえない。私は妻に連絡を入れて雨が弱くなったら帰宅すると一報する。私はカバンから小説を出して読書に耽た。少し辺りが暗くなり電灯が付き始めた。気が付くと雨は勢いを増して弱まる気配無く、私はびしょ濡れ覚悟で飛び出そうか考えていた。すると、びしょ濡れの若いサラリーマンが東屋に駆け込んできた。

若いサラリーマンは息を切らしながら小さなハンカチで体を拭く。私は「雨凄いですね?」と声をかけたら漏れ出す息を堪えながら「はい、止みそうにありませんね」と返事を返してくれた。男性は携帯電話を出して電話をしだした。どうやら保育所に電話を掛けて迎えが少し遅れると連絡を入れていた内容でした。雨は激しく降り続き一向に弱まる気配はありません。男性は悩み始めました。私は男性に「雨止みませんね、私も家まで走ろうかな」と言うと男性は「そうですね。自分だけなら良いのですが、娘は濡らす訳には行かないんで悩み中です」と軽く笑う。男性はその後に「保育所から家まで距離が離れていまして、いきなりこういう事言うのも何ですが実は片親でして、しっかり私が面倒や育児しなきゃって思うのですが、どうも上手くいきませんね」男性は深く色々と悩んでいるようだった。

見た感じ20代半ばくらいな感じだ。一人で子育てをして、仕事もして私自身、育児の大変さは分かります。私は妻と協力して子育てをかなり助けられている。今も我が子の良き成長を見続けられるのも彼女のお陰だと思う。しかし男性にはどういう事情かは分かりませんが妻はいません。一人だけで子育てを頑張っているようだ。周りから片親という目で見られる重圧や理解を全くされない事があると言う。今日みたいな日もきっと保育所に子供を迎えに来ているママさん達の噂の的にされてるんだろうなと呟く。「だけど・・・大事なのは娘ですけどね」と笑みを浮かべた。多分彼は私なんかよりも沢山の事で疲れていて、そして一人で抱え込んでいる。私は「近くにいる信頼できる人に、少しでも打ち上げてみたらどうだい?」と言うと男性は疲れた表情して軽く頷く。

暫くしたら妻が傘を持ってきた「いたいた、ここにいると思ったわ」私は妻に「子供達は大丈夫かい?」と聞くと「うん、隣の○○さんの家に預かってもらってる」私は妻から傘を受け取り、男性に渡した「いや、大丈夫ですよ。迷惑掛けられません」と一度断るが私は男性に「大丈夫なんかじゃないでしょ?いいから持って行きなさい。娘さんが待ってますよ」と言うと男性は泣き出した。「すいません、傘を返しに明日またここに来ます」と言って私の姿を見えなくなるまでずっと頭を下げていた。
私は妻と相合傘で帰宅する。妻は「知ってる人?」と聞くが私は「いいや・・・」と私は応えた。

翌日、昨日と同時刻に東屋へ向かうと彼の姿があった。彼は昨日とは違う明るい表情で私に傘を返してくれた。「有難うございます。なんだか色々と助かりました」私は「色々?」と聞き直すと「一人で完璧を演じるのは止めます。近所の方とか同じ悩み抱えてる方とか協力し合えたらって私も思うようになりました」私は「頑張って」と彼にエールを送った。晴天の夕日が沈む中、傘を持って帰宅しました。

2016年6月20日月曜日

秋田の男鹿市へ

今日はアジサイの葉にカタツムリを見つけました。子供の頃よく見ていたカタツムリでしたが大人になるにつれて見なくなる小さな生物達を久しぶりに見つけると沢山の思い出が溢れだします。幼い頃にカタツムリを見つけると母が私にカタツムリの歌を歌ってくれて、手をつなぎながら歩いてた雨の道を思い出させてくれます。本日も引字圭祐のブログにお越し頂きありがとうございます。

休日に秋田の男鹿半島に向かいました。男鹿半島と言えば「ナマハゲ」が有名です。幼い時に両親に連れられて「ナマハゲ」を観に行き、その姿と迫力で大泣きした事があります。その「ナマハゲ」に大人となった私は子供2人を連れて再び会いに行きます。出発前に妻は二人に「今まで悪い事してない?内緒で悪い事をしてたらナマハゲに怖い声で怒られるよ~」とお決まりの恐怖を植え付ける。その為か普段は車内ではしゃぐ二人が妙に大人しい。私は妻に「現地に着いてから話せば良かったんじゃない?」と言うと、妻は「ナマハゲのパワーって凄いのね」と笑ていた。

現地に着くとナマハゲの像やモチーフになっているイラストやポスターが街の中、至る所に目に入る。長女も次男もそれを見つめる。

私が幼い時もそうでした。向かう前に母が「ナマハゲが悪い事をしてる子供を見つけて、怖いをお仕置きをする」と私に告げる。当時の私はそう言われて両親に内緒でキャラメルを隠れて食べた事を思い出した。私は行くのが怖くなって「行きたくない」と言ったり普段は外で駆けまわる事が好きなのに、この時だけは妙に車の中から離れようとせず、じっと外を眺めていた。目的地が近づくにつれて「ナマハゲ」達が街に広がる。私は街に貼られている「ナマハゲ」達を見て恐怖を抑えながら無口になり車内をジッと固まっていた。両親はそんな私を見て苦笑いをする。現地に着き遂に私の前に「ナマハゲ」がやってきた。低い濁声で「悪い子はいねぇか?」と私の目の前に現れる。私はその時に大泣きをして両親に隠れてキャラメルを食べた事を懺悔した。あまりの大泣きっぷりで「ナマハゲ」達も私の頭を撫でながら「おめぇは正直に言ったから悪い子でねぇな」と泣き止まない私を抱きかかえながら写真を撮った。その時の写真は今でも両親が持っていてたまに私に見せてくる。嫌な思い出なのか、今思うと面白い思い出なのか複雑ですが・・・。

そして現在、現地に着くと私の子供達も車内から出る事を渋りだす。私と妻が優しく促しながら手を繋ぎ連れていく。そして目の前に「ナマハゲ」が登場した。長女は至って平気な顔をしていたが、次男は大泣きをして「ナマハゲ」達に懺悔を始めた。「小さい虫を殺しちゃった事」から「妻の化粧品で遊んだ事」「近所の女の子を泣かした事」等ボロボロと泣きながら懺悔をし始める。そして「妻と長女に内緒で、私と次男だけで近所の寿司屋でご飯を食べた」という事まで懺悔をしだした。「ナマハゲ」達もここぞとばかり「寿司屋で何食べた?」と聞いて次男は泣きながら「ウニとかイクラ」と泣きながら答える。周りにいた他の観光客の方々がドッと笑う。私は思わず顔を伏せたが、妻が覗きこむように私の顔を見ようとする。こうして私たち家族と「ナマハゲ」達で記念撮影をする。私は「ナマハゲ」との記念撮影は一度も心からの笑顔で撮った事が無い。私は笑顔を引きつりながら長女は笑顔で次男はナマハゲに懺悔をしてスッキリした顔で抱きかかえられて、妻は怒りの表情隠しながらの笑みだと分かる。

この日の晩御飯は家族で寿司屋になりました。私は「ナマハゲのパワーって凄いね」と言うと妻が「・・・でしょ」と答える。私の家にもどうやら隠れ「ナマハゲ」がいるみたいです。

2016年6月17日金曜日

妻のパワースポット

引字圭祐の晴天日記にお越し頂きありがとうございます。最近は日差しが出ると夏を感じさせるくらい暑く感じますね。足の脛をみたら蚊に吸われた跡があったので夏だなと感じさせる事が多くなりました。そろそろ風鈴を出して自宅の庭に飾ろと思います。

私の妻は「お守り」や「ご利益」を信じる女性です。この間も雑誌で「てんびん座の方は顔パックしながらヨガをすると良い」と言う星座占いを観てそれを実行し、その場にいた次男が怖がって泣いていました。そして、ある休日に妻が私に「ここに行きたい!」と開いた雑誌を見せてきました。

「弥彦神社」です。会社の初詣は毎年ここで行っているので、場所や行き方は分かります。妻は今日そこに行くと良い事があると、はしゃいでいました。弥彦神社に着くと妻は鳥居の前でお辞儀をする。私は気にせず鳥居を潜ろうとすると右手を引っ張られ私もお辞儀をする。周りには観光客の方もいるのでちょっと恥ずかしい。

進むと「火の玉石」という石がある妻が必死に持ち上げる「重い・・・軽いわ」と汗だくになりながら重そうに「軽い、軽い」という滑稽な姿を見せる。軽く感じて持ち上げられると願い事が叶うようです。妻の腰が心配になり直ぐに止めさせました。

参道は隅っこを歩かされて、勝ち守りを購入し参拝する。妻のはしゃぎっぷりに疲れた私は少し別の場所で休む。長女がご神木から私の元に来ると「あれ?女の子見なかった?」と言う。私は「女の子?見てないよ」と言うと長女は「あれ?さっきまでいたのに、私くらいの子だよ」私は「見てないよ」と首を振る。長女は「野花でブレスレットを作って上げたのに!」と残念そうでした。子供には子供にしか見えないモノがある。私も幼い時に似たような事があったような気がした。

神木には「婆々杉 」の伝説がある。もしかしたら「妙多羅天女」が子供の姿になり悪戯したのかもしれない。私は長女の作ったブレスレットをそっと、ご神木近くに備えた。「これできっと大丈夫なんじゃないかな?」私は長女の頭を撫でて妻の元に向かう。

妻が次男と共にベンチの横で腰を抑えていた。私は「言わんこっちゃない」と言うと。妻は「これできっと、痩せたわ」と無理矢理ご利益に繋げた。妻のポジティブな姿勢を見て私は私なりにご利益があったみたいです。

2016年6月15日水曜日

素晴らしい所

新潟は晴れてますが明日から再度天気が崩れます。気温が変わらないのでジメジメしない事を願いますが、梅雨時は我が儘言ってもどうしようもないですね。本日もブログにお越し頂きありがとうございます。引字圭祐です。

私が務める会社の社長は筋金入りの健康志向です。出勤も朝早く、車や電車は一切使わず自転車(ロードバイク)で通っています。ある日、社長と一緒にとある企業に行き、用事を終えた帰りの話です。社長は「引字君、歩いて帰ろうよ」と言われました。会社まで2駅分です、新潟の2駅は結構な距離があります。私は「社長、ここからかなりの距離がありますよ?」すると社長は「僕は歩いて帰りたいんだけどな・・・そんなに距離ないよ」とちょっと寂しそうな顔したので私は断念して「分かりました」と承諾しました。

ちょっとした山道、舗装されてはいるが私は息を切らしながら登る、社長は疲れるどころか楽しそうにヒョイヒョイ歩く。眺めの良い場所に着くと社長は立ち止まり、私たちが暮らす家や会社を一望する。「今日はまた良い眺めだね。前来た時よりも良い眺めだ」と社長は頷いていた。
私もこの場所は車でよく通る道、車では気づきませんでしたが私たちが生活している街を一望できる場所だとは知りませんでした。

社長にその事を伝えると、「いつもと同じ仕事や人をいつも同じ角度ばかりで見ていると、素晴らしい所が沢山あるのに殆ど気づけない。1つの仕事や1人の人間には素晴らしい所が沢山有る。それなのに沢山気づけないという事は非常に自身の人生で勿体無い事だよ。引字君もいつも気にせず通る道が教えてくれたね」と私に語る。

私は社長が今までどのような人生を歩んできたのか具体的には分からないが、過去の噂ではバリバリの仕事人間で健康志向とは程遠い生活をしていて、今とは想像もできないくらい社員全員に怒鳴り散らしていた時期があったそうです。

社長の目線の先は会社を見つめていた。きっと沢山の過去が映し出されていると思いました。そっと社長は振り返り、帰り道をヒョイヒョイ進んでいく「引字く~ん!置いていくよ~!」100m位離れた場所から社長が私に手を振る。「待ってくださ~い、社長!」と息を堪えながら叫ぶ。私は社長の素晴らしい所と、とんでもない所を発見した。

2016年6月13日月曜日

美人林と写真

本日は梅雨入りらしく雨が激しく降っています。ですがこれを機会に水不足の解消になってくれたらうれしいですね。

晴天の土曜日に森林浴をする為、家族で「美人林」にやってきました。いつもの角田山とは一味違う自然に囲まれた場所で涼しく、過ごしやすい林道です。林の池には鯉が泳いでいてジッと子供達が鯉を眺めていました。この美人林は「マイナスイオン」が多く発生しています。私はここに来る前に自宅で妻と子供達にまるで雑学王のような振る舞いで「ナイロン製の衣服はマイナスイオンが弾いてしまうから避けた方が良いと」偉そうに言うと、妻は笑いながらもなるべくナイロン製の服を避けて自分や子供達の服を選んで着せていた。

この日は写真撮影をしている方がちらほら見受けられました。美人林は角田山同様に写真家の方に愛される場所のようです。確かに上を見上げると緑色の空が広がり気持ちを落ち着かせてくれます。風で揺れて空の模様を変えて沢山の野鳥達も歌声を響かせます。一人の写真家さんが私の子供達を撮影したらしく、美人林に遊ぶ幼い姉弟というイメージで撮った写真を見せて頂き、それをブログに載せて良いかと尋ねてきた。私は「律儀な方だな」と思い写真を見せてもらうと顔は後姿で分からない状態でしたが、楽しく遊ぶ二人を上手く撮れていたので私は「良いですよ。」と心よく許可をしました。その写真家さんのURLを教えて頂き公開された際に私は写真を頂く事を約束しました。そしてまた平気で子供の画像等を撮って無許可でブログに上げる方が多いという話を聞きました。確かに写真家さんが勝手にブログに上げていたら、後姿でも気持ち良くは有りません。いつからこんな世の中になってしまったのかと考えていたら、妻が私の服の裾を見て「あっ!?」と声を上げる。私は何かあったのかと妻を見ると私が着ていた上着にナイロンが使われていた事が判明した。

次男は私の真似事をして「ナイロンはマイナスイオンを弾いちゃうんだよ」と偉そうにうんちくを言う。長女は「パパはパパの言う事を聞いてないんだ!いけないんだよ」と私に叱る。妻が笑いながら「パパが叱られてる」と笑い、私は素直に「ごめんなさい」と謝る。私はその時の3人を写真に収めた。あの写真家さんとは違って全く芸術性は有りませんが私にとっては心が和む写真になりました。偉そうにしなくても、イオンパワーが無くても、芸術性が無くても結局は思い出に勝るものは無いと実感させられました。

2016年6月10日金曜日

爽やかな店員さん

今日は過ごしやすいですね。新潟は明日急激に気温が上昇するという予報なので体調は気を付けないといけないですね。本日もブログを更新させて頂きます。引字圭祐です。

先日、家族でファミリーレストランに食事に行きました。タイミングがランチ時でお店に入る前に店前で並んでいる、お客さんが何組かいました。20分程待ってからようやく私たちが呼ばれました。お店に入ってから気づきましたが、こんなにも混みあってるのにホールスタッフが学生アルバイトの男の子一人だけでした。たまに店長さんらしき調理師の恰好をしてる男性が料理を作り終えては自分で運んで席まで持って行きます。

呼び出しボタンを押しても中々来ません。そして男の子がやってきて「大変お待たせして申し訳ありません。ご注文をお伺い致します。」と涼しい店内に関わらず汗を沢山噴き出しながら笑顔を見せる。注文を受ける際も決して慌てず礼儀正しくメニューを受ける。私はその男の子に「大変だね?今スタッフさんこれだけしかいないの?」と答えると少し受け答えに躊躇っていましたが「実は、この曜日のこの時間だけシフト調整が出来なくて・・・。だから店長もああやって手伝ってくれているんですけどね」妻は私に「忙しいんだから、お兄さんの邪魔しちゃダメよ」と叱られて男の子は一礼して笑顔で立ち去る。

注文して暫くしてようやく料理が運ばれてきます。しかし、次男のお子様ランチがまだこないので次男はふて腐れて「遅い!」と文句を言う。妻はそんな次男を叱るが、お兄さんは「すいません。直ぐに持ってきます!」と5分位して持ってきました。そのお子様ランチのオムライスにケチャップで可愛いパンダが「ゴメンネ!」と謝っている姿があった。不機嫌だった次男は大変喜んでパンダを崩さずご飯を食べていました。暫くすると若い女性スタッフが2名ほど入り、お店の混み合いは落ち着いた。

食事が終わり、お会計の際に私はレジを打つ男の子に「オムライスのケチャップ、お兄さんが描いたの?」と言うと「はい、気にいってくれましたか?」と不安に聞いてきたので、私は次男にパンダを描いたのはお兄さんだと説明すると「パンダさん、ありがとう」とお兄さんにお礼をした。「良かった」と安心の笑顔を見せた。私はあれだけ混雑して待たされたのに全くイライラしなかった。それはこの男の子態度や姿勢に胸を打たれていて、いつの間にやらイライラではなく応援をしている気持ちになっていたからだ。それを感じた時に私はついつい「素晴らしい!」と声を出してしまった。男の子も「ありがとうございます」と一礼してお店を出るまで見守ってくれました。

精一杯人の為に頑張っている人を見ていると、とても清々しく思えました。私はこの男の子に自分の仕事に対する姿勢を改めさせられました。

2016年6月8日水曜日

朝早くに角田山へ

昨日は家族で温泉に行き疲労も体調も調子が良いです。大きな浴槽で天然の温泉に浸かる事は良い事ですね。本日も私「引字圭祐の晴天日記」ブログへお越し頂きありがとうございます。

先日の休暇は朝早く起きて一人で角田山に登りました。日頃から運動不足な生活なのでたまに休暇中は早起きをして私は近くの角田山に登ったり、山周辺を散歩をしております。また山頂まで行かなくても大変良い運動になりますのでおすすめです。ですが私は子供達にメタボと言われてくありませんので体型を維持する為に積極的に山頂を目指します。前回も記載したと思いますが、角田山は登る時期によって色んな移り変わりを発見できます。

「ヒメジョオン」がちらほら黄色い顔を見せて出向いてくれます。6月は神秘的な草花が多いので見つけたり、観てるだけでも面白い。「ガクウラジロヨウラク」や「ウツボグサ」、「ホタルブクロ」、「オカトラノオ」そして可愛らしく咲く「タニウツギ」等が登山者を魅了してきます。この日は眺めも良くて景色も楽しかったです。角田山には7つの登山コースがあるのですが、「福井ほたるの里コース」に軽めなコースでの登頂をしておりました。天候が良かったので見晴らしが素晴らしい少しきつめの「灯台コース」の方が良かったかなと少し後悔を致しました。

季節の草花を堪能して山頂に着いて下山します。帰宅すると妻は子供達を連れて何処かに遊びに行ってました。妻が昼ごはんを用意してくれていて私はそれを口にします。妻がいないと私はついついご飯を山盛りにお代わりをしてしまいます。気を付けなければいけませんね。

2016年6月6日月曜日

イヤイヤ期

今日は風が気持ちが良いです。しかし梅雨に入ったのでこれから雨の季節になりそうですね。引字圭祐の晴天日記に足を運んで頂きありがとうございます。

最近、次男が言葉を多く理解し始めたのかイヤイヤ言う事は無くなりました。
以前は大変でした、振り返ると長女よりも大変だったと思います。誰に似たんだか意地でも「自分がやる!」と言ったり、遊びに行くにも「遊びに行きたくない!」なので家に置いとくと号泣が始まる。家の物を沢山散乱させてボクは悪くないって表情をする。妻もちょっと頭を抑えて溜め息をついていた場面はしょっちゅう有りました。

ある日の話、自宅で私はボーっとDVDを眺めて過ごしている時に次男はすぐ側で電車の玩具で遊んでいました。妻と長女は買い物に出かけていたので家には二人しかいません。私はついつい寝てしまいそうになると次男が目の前に現れ「パパ!ママに怒られるよ。ちゃんとお片付け!」と私を叩き起こします。テーブルには確かに私が食べた煎餅の残りカスやコーヒーを飲んでいたマグカップが散乱していた。私は次男に「ごめん、ごめん」と片づけを始める。次男も遊んでいた玩具はいつもそのままなのにちゃんと片づけていた。私は次男に「偉いな。ちゃんとお片付けしてるんだ」と言うと「ママはお片付けしないと、ご飯が作れなくなっちゃうんだよ」私は色んな意味で捕えられる言葉にちょっと笑った。『ママが代わりにお片付けをするからご飯が作れないのか』、『お片付けをしないとママは料理が作れない魔法にかかってしまうのか』等色んな解釈にとれる。次男はどうやら「ママが代わりにお片付けするから・・・」だという事で認識をしていた。

少し前のある日、私は職場で嫌な事が続き不意に自分の大切に使っていたグラスを割ってしまった。妻が手伝おうとすると「自分がやる!」と八つ当たりのように私は言ってしまいました。妻はちょっと顔を歪ませましたが私は自分の発言を改めて「・・・ごめん」と謝る。妻は吹き出すように笑い「今度は貴方がイヤイヤ期なのかしら」と笑う。私は「ママがお片付けしちゃうと料理が作れなくなっちゃうって、次男が言ってたよ。」と言うと妻は「そうよ。魔法にかけられちゃうの」と返してきた。私は「そっちか!?」と笑った。妻はキョトンとしていた。意外にも大人の解釈をしていた次男にビックリさせられます。

2016年6月3日金曜日

とある電車内で

先日のブログ同様に今度は一人で公園に行き居眠りをしてしまい、少し風邪気味の引字圭祐です。

私はある日、出張で関東に電車で出向きお得意様の所へ向かっていました。時間帯も早い時間で電車の中は混みあっていました。私も久しぶりの電車通勤で必死に手すりにしがみついてました。するとある駅でとある女子高生が私の隣の手すりにやってきました。身なりや制服は少し崩し、派手目でガムを噛みながらスマートフォンを片手に凝視する出で立ちは私としては少し近づきづらい感じがする。

とある駅に着いたら女子高生の前に席が空いた。女子高生がふと振り返りヨボヨボ足で腰の悪そうな老人に声を掛けた。その瞬間、違うサラリーマンの方が脇から入り込み、その空いた席に座った。女子高生は「あっ・・・」とビックリした表情。周りは気づいてるのに無関心。私は我慢できずにそのサラリーマンに今の事を伝えようと思った矢先。老人が「お嬢ちゃん、有難う。お嬢ちゃんの今の気持ちだけで凄い楽になれたよ。だから有難う。」老人が女子高生に頭を下げて礼を言う。

席を譲り合う事の根本的な意味は「弱い人や怪我してる人等が負担にならないようにする事」です。ですが、根本的な事の前に「人の気持ちや思い」があります。その老人は女子高生の「その気持ち」に触れる事で礼を言っている。老人は辛そうな表情ではなく満面な笑みをしていた。女子高生は老人に笑顔を返すが、ちょっと不満そうだ。前の席にいるサラリーマンは事を知ったのか非常に小さく丸くなるように席に座っていた。次の駅でサラリーマンは逃げるように去り、女子高生は再度老人に声を掛けて老人を座らすと素敵で輝かしい笑顔で電車を降りていった。あの笑顔は近づきづらい感じを微塵も感じさせなく、私の心にも非常に印象に残った。周りの無表情のサラリーマンやOLさんも微かに表情が微笑ましくなった感じがする。

老人がすぐ前の私と目が合い「・・・いかん。ワシも降りるはずが、笑顔にやられてしまった・・・」と周囲を巻き込んで笑い合う。老人は急ぎの用事では無かったので大丈夫と言っていました。それに非常に嬉しそうに語っていました。私は電車を降りた時、長女が女子高生になり私の事を見て「気持が悪い」とか言うようになるかもしれませんが、私はあの女子高生のような心を持つ子になってほしいと思いました。

2016年6月1日水曜日

居眠り

過ごしやすい季節で散歩をすると気持ちが良い日が続いております。本日もブログにお越し頂きありがとうございます。引字圭祐です。

今日はいつもの公園でいつものベンチでいつもの水筒でコーヒーを飲みながら読書をしておりました。日差しが暖かく気持ちが良い為か、飲んでるコーヒーもカフェインの効果より日差しの暖かさに負けてい、ました。私はページを捲り、文字をジッと眺めるとその文字が霞始めて目の前が暗くなる。それを何度も繰り返すといつの間にやら、私はそのまま眠りについてしまった。私は一人このまま眠りについていたら風邪を引いていたかもしれません。

気が付くと体が非常に暖かった。というよりも暑くて目を覚ましました。気が付くと長女と次男が私にくっついて眠っている。私は顔を上げると同じく子供を遊ばせてる近所のお母さん達がクスクスと笑っていた。私は顔を赤くしていたと思います。長女を起こし、次男をおんぶして帰宅する。子供の体温が高い事が身に染みて分かりました。ですが、なんだかホッとする温かみを感じます。

布団もかけずにまだ涼しい風が吹く外ですら、団子になって寝るだけでも私は汗をびっしょりかく程に感じました。帰宅すると妻が食事の準備をしていた。私を見ると妻が「あら、凄い汗ね」とニヤニヤ笑う。私は居眠りをしてしまった話をすると「知ってる」とメールを見せる。そこには私と子供達が団子になりながらベンチで寝ている画像が貼りつけられていた。どうやらあそこでクスクス笑っていたのは妻のママ友達のようでした。メールの内容も「大丈夫、見張ってるから」という内容でした。

私は子供の体温とは別に顔を赤くした。妻に今度一緒に挨拶しに行こうとお願いした。
近所付き合いは妻だけでなく、私も大事ですね。