この時期の大雨が心配ですね。私の家も防災強化をして万が一の災害を防いでいこうと思います。今日もブログにお越し頂きありがとうございます。引字圭祐です。
先日は上司達とゴルフをした帰り、いつもお酒が入るのでバスで帰宅をします。しかし、この日は健康の為に歩いて帰宅しようと思いました。たまたま私の前に歩いてる小学生位の兄弟が歩きながら両親に「蛍見に行きたい!」と行っていました。私は「もう、そんな時期か・・・」と心の中で呟きながら歩く。
家も近い事から蛍は私たち家族もよく見にいきます。昨年も見に行き、長女が大変喜んでおりました。今年は次男も喜ぶだろうなと思いながら、帰宅ついでに角田山周辺の駐車場へ下見に行きました。流石に沢山の人で賑わっていました。私は今年も人を掻い潜りながら蛍を見に行かなきゃならないだろうなっと覚悟をしました。
ふと振り返ると毛並みがボサボサの老猫がいました。近くにはその老猫に水を上げている、お婆ちゃんがいました。私はその老猫と目が合い「ニャー・・・」と私に鳴いてきました。私は幼い頃猫を飼っていました。その猫の事を思い出して、老猫に偶々持っていた味が薄いクラッカーを粉々にして上げた。顔をクシャクシャにして食べる老猫。するとお婆ちゃんが老猫を撫でながら「この子ね、この時期になると決まってここに来るのよ」と話しかけてきた。私は「飼い猫じゃないんですね?野良でここまで年老いてる猫って凄いですね」そう言うとお婆ちゃんは笑みを浮かべて「どうなんだろうね?意外に近所の方が飼っているのかもね」とお婆ちゃんも猫の餌用缶詰を開けて老猫に差し出す。
お婆ちゃんは語りだした。「私はすぐ側の食道で働いていてね。帰り道ここを通っていたんだ」私はお婆ちゃんの話を聞く姿勢をとり猫を撫でる。「今日みたいに、蛍を見る観光客が多かった日で、私は見ちまったのさ。この子の親が車で引かれるところを、引いた車は気づいていたと思うけど、そのまま走り去っちまって。引かれた母猫の傍に寄り添うようにいたのが子猫達でさ」私は「子猫達?」と聞き直すとお婆ちゃんは話を続ける。「私は母猫を埋めてあげてる時に3匹の子猫達はどっか行っちまって、だけど来年からこの時期になると、どこからか3匹が集まってくるようになったんだ。各々どこかで飼われていたりしたんだろうな。立派に育っていたよ。だけど5年前から一匹が来なくなって、2年前にはもう一匹がな」お婆ちゃんは猫を見つめて「もう、コイツも先が長くねぇのかもな」とすっと立ち上がりお婆ちゃんは「また、来年に来るだ」と老猫に別れを告げて去ってしまった。
私は猫の方に再度顔を向けると猫はいつの間にやらいなくなっていた。酔っぱらっていたからかもしれませんが、茂みの中に蛍の光のようなものが4つ見えた時に私は「あっ・・・」と小さく呟いた。
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