先日のブログ同様に今度は一人で公園に行き居眠りをしてしまい、少し風邪気味の引字圭祐です。
私はある日、出張で関東に電車で出向きお得意様の所へ向かっていました。時間帯も早い時間で電車の中は混みあっていました。私も久しぶりの電車通勤で必死に手すりにしがみついてました。するとある駅でとある女子高生が私の隣の手すりにやってきました。身なりや制服は少し崩し、派手目でガムを噛みながらスマートフォンを片手に凝視する出で立ちは私としては少し近づきづらい感じがする。
とある駅に着いたら女子高生の前に席が空いた。女子高生がふと振り返りヨボヨボ足で腰の悪そうな老人に声を掛けた。その瞬間、違うサラリーマンの方が脇から入り込み、その空いた席に座った。女子高生は「あっ・・・」とビックリした表情。周りは気づいてるのに無関心。私は我慢できずにそのサラリーマンに今の事を伝えようと思った矢先。老人が「お嬢ちゃん、有難う。お嬢ちゃんの今の気持ちだけで凄い楽になれたよ。だから有難う。」老人が女子高生に頭を下げて礼を言う。
席を譲り合う事の根本的な意味は「弱い人や怪我してる人等が負担にならないようにする事」です。ですが、根本的な事の前に「人の気持ちや思い」があります。その老人は女子高生の「その気持ち」に触れる事で礼を言っている。老人は辛そうな表情ではなく満面な笑みをしていた。女子高生は老人に笑顔を返すが、ちょっと不満そうだ。前の席にいるサラリーマンは事を知ったのか非常に小さく丸くなるように席に座っていた。次の駅でサラリーマンは逃げるように去り、女子高生は再度老人に声を掛けて老人を座らすと素敵で輝かしい笑顔で電車を降りていった。あの笑顔は近づきづらい感じを微塵も感じさせなく、私の心にも非常に印象に残った。周りの無表情のサラリーマンやOLさんも微かに表情が微笑ましくなった感じがする。
老人がすぐ前の私と目が合い「・・・いかん。ワシも降りるはずが、笑顔にやられてしまった・・・」と周囲を巻き込んで笑い合う。老人は急ぎの用事では無かったので大丈夫と言っていました。それに非常に嬉しそうに語っていました。私は電車を降りた時、長女が女子高生になり私の事を見て「気持が悪い」とか言うようになるかもしれませんが、私はあの女子高生のような心を持つ子になってほしいと思いました。
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