新潟は晴れてますが明日から再度天気が崩れます。気温が変わらないのでジメジメしない事を願いますが、梅雨時は我が儘言ってもどうしようもないですね。本日もブログにお越し頂きありがとうございます。引字圭祐です。
私が務める会社の社長は筋金入りの健康志向です。出勤も朝早く、車や電車は一切使わず自転車(ロードバイク)で通っています。ある日、社長と一緒にとある企業に行き、用事を終えた帰りの話です。社長は「引字君、歩いて帰ろうよ」と言われました。会社まで2駅分です、新潟の2駅は結構な距離があります。私は「社長、ここからかなりの距離がありますよ?」すると社長は「僕は歩いて帰りたいんだけどな・・・そんなに距離ないよ」とちょっと寂しそうな顔したので私は断念して「分かりました」と承諾しました。
ちょっとした山道、舗装されてはいるが私は息を切らしながら登る、社長は疲れるどころか楽しそうにヒョイヒョイ歩く。眺めの良い場所に着くと社長は立ち止まり、私たちが暮らす家や会社を一望する。「今日はまた良い眺めだね。前来た時よりも良い眺めだ」と社長は頷いていた。
私もこの場所は車でよく通る道、車では気づきませんでしたが私たちが生活している街を一望できる場所だとは知りませんでした。
社長にその事を伝えると、「いつもと同じ仕事や人をいつも同じ角度ばかりで見ていると、素晴らしい所が沢山あるのに殆ど気づけない。1つの仕事や1人の人間には素晴らしい所が沢山有る。それなのに沢山気づけないという事は非常に自身の人生で勿体無い事だよ。引字君もいつも気にせず通る道が教えてくれたね」と私に語る。
私は社長が今までどのような人生を歩んできたのか具体的には分からないが、過去の噂ではバリバリの仕事人間で健康志向とは程遠い生活をしていて、今とは想像もできないくらい社員全員に怒鳴り散らしていた時期があったそうです。
社長の目線の先は会社を見つめていた。きっと沢山の過去が映し出されていると思いました。そっと社長は振り返り、帰り道をヒョイヒョイ進んでいく「引字く~ん!置いていくよ~!」100m位離れた場所から社長が私に手を振る。「待ってくださ~い、社長!」と息を堪えながら叫ぶ。私は社長の素晴らしい所と、とんでもない所を発見した。
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