2016年6月28日火曜日

素直に伝える子供、素直に伝えられない大人

今日街を歩いていると、幼稚園児達が傘をさしながら歩いていました。その隣には色鮮やかなアジサイが咲いていましたが。園児たちの傘は一つ一つカラフルでアジサイよりも目立っていました。きっとアジサイ達はカラフルな園児の傘に嫉妬してるかもしれません。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧いただきありがとうございます。

ある日、次男が長女に「痛いよ!」と大きな声を上げて泣いていました。長女は次男を謝りながらあやしている。私は長女に何があったのか理由を聞くとアニメの真似事をして長女は力を入れずに軽く叩いていたつもりが、当たり所が悪かったのか次男は段々痛みに耐えられなくなり泣き出したようだ。私は次男をあやしてようやく泣き止み長女と仲直りをさせた。

また別日の話。会社の休憩室で不安な顔をしている別の部署の同僚(A)がいた。その同僚とは歳も近いので部署は違えどよく話をする仲です。何があったのか事情を聞いてみると同じ部署の仲間(B)がどうも不快な事をしてくると言う話だ。どうやらBは悪気は無く無意識でそういう事をているらしいのですがAはそれを非常にストレスに感じているようだった。しかし職場の雰囲気を壊したくないし、けれどこのまま耐え続けるのは何かおかしいと思っているみたいだ。確かに私もAの話を聞いていておかしいと思い私は「素直に伝えるべきだ」と答えた。

しかし、Aのいる部署は決して人間関係が良い環境の職場とは言えない。かと言って悪くもなく仲間意識が薄い環境の部署である。そんな中でこのような事が起きて職場環境の劣悪は避けたいと思っているようだ。私はそれでAは耐えていけるのかと言うとAは口を濁す。Aは精神的に追い詰められて当たり前のことや判断が出来なくなっているようだった。

「痛いと思ったら痛いと伝える事は当たり前じゃないかな?伝えたら相手だって、そこで気づくと思うし不快にさせていた事を申し訳ないと思うはずだよ。言わなければ言わないだけ良い人間関係は両立しないし、相手の一方的な考えを耐えるだなんて人間関係とは言わないよ」と私はAに伝え冷静さを取り戻させた。

私はその日、AとBを職場近くの居酒屋に誘い食事をした。そしてAはBに今までの事を伝える。Bは始めは驚いていたがAに対して申し訳ない気持ちが溢れたのか頭を下げて飲み会は終わった。

それ以降AとBは前より仲が良いとは言えない感じになったが、Aの表情を見ていたらとても清々しかった。私はAに話を聞いてみると「あれで良かったと思う。Bもあのまま分からずにいたら可哀想だったと思うし」と伝わらないかもしれないが、相手の気持ちも考えていた。

子供は当たり前のように素直に伝えてきます。痛かったら「痛い!」嫌だったら「嫌だ!」と伝えてきます。しかし、成長するにつれて様々な出会いがありいつのまにやら人間関係が複雑になっていきます。複雑に考えすぎて相手に伝える事が相手を傷つけるんじゃないか、周囲を巻き込んで劣悪な環境になってしまうかもしれない等、様々な悪い予測が頭を過り疲れてしまいます。確かに相手や周囲を思う事も大切ですが、自分自身の本音や本心を押し殺して我慢するのは決して正しい判断とは思えません。

Aが「引字さんのおかげです」とお礼を言ってきたが、私は「いや、次男が教えてくれた事だから。私は何もしてないよ」と伝えて私は部署に戻った。Aは首を傾げてましたが清々しく部署に戻って行きました。


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