2016年6月30日木曜日

視野が狭いとつまらない、視野が広いと素晴らしい

今日は情けないですが体調を崩してしまいました。日々健康には気を使っていますがやはり無理しすぎると健康という以前の問題です。引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

ある日、会議が行われる時の話です。今日は入社して間もない後輩が初めてのプレゼンで非常に意気込んでいました。しかし、会議が始まる直前であたふたしていた後輩。プレゼンの重要書類が見当たらないと私に相談してきました。私と後輩は急いでここ当たりが有る場所を探しますが見つからない。そしていつの間にやら部署の全員で協力して探す。
すると上司が「これじゃないか?」と後輩に渡す。「これです!良かった!!」上司にお礼をして会議室に10分程遅れて入室する。

周りの部署の方に軽く礼をして入る。そして後輩の番になりプレゼンを開始するが、メチャクチャで私や上司に共有していない事や、却下された話までしてしまう。すかさず私や上司がフォローに入るが、周りは首を下に向けて険しい顔をしながら時間を気にしている。

しかし、唯一社長だけはニコニコとずっと笑っている。こうして無事後輩のプレゼンが終わる。すると社長が「○○くん、一人で色々抱え込んでいないかい?」と言われると後輩は「いえ、そんな事は・・・」と返すが社長は柔らかい表情で「とりあえず、立っている隣を見なさい。本来は君一人で立たなきゃならない場所だよ?」後輩は隣を見て私と上司に目が合う。社長は「失敗しそうになったら助けてくれる先輩や上司、同僚がいるでしょ?私は部署には完璧を求めるが、個人には完璧を求めてないよ。誰だって得意、不得意が有るのは当たり前だからね。でもそうやって今みたいに仲間と補える。次回はプレゼン前に事前に協力し合って完璧にこなして欲しいな」と会議を締めくくった。

後輩は私たちに謝り落ち込んでいたので私と上司は後輩を励ましていた。私はがまだ新入社員だった頃、確か同じような事を社長に言われた事を思い出した。上司は後輩に「俺もお前くらいの時に社長に言われたんだよ・・・」と語っていた。一人で力んでいる新入社員に周りを見渡せるように仕向ける社長の教育方法。正直意味が有るのか分からないプレゼン等を任させて、仲間の存在を分からせる。

その後、私が飲み物を購入しようと自販機に行った時、社長が会社の自販機でコーヒーを購入していた。私は社長に「入社したての頃を思い出しましたよ。入社1か月半でいきなりミーティングの司会進行をやってと言われた時の事」社長はとぼけた顔して「何の事かな~・・・」と社長室に戻って行った。凄い人と思うし、その反面怖い人と私は感じた。

自販機の商品口に手を伸ばすと社長の缶コーヒーが入ったままだった。しかし、社長は確かに右手に缶コーヒーを持っていた。社長の口癖は「視野が狭いとつまらない、視野が広いと素晴らしい」だ。こういう事をしてそれを伝えてくる社長。全く飽きさせません。

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