2016年7月21日木曜日

大先輩の注意

朝や昼間は過ごしやすいのですが夜が異様に蒸し暑くなって困っています。あまりに寝苦しくなってしまい冷蔵庫に頭を突っ込んでいたら妻にその瞬間を後ろからじっくり観察されていました。今日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。

社長の付き添いで取引先に訪問しに行った時の話です。社長と私は訪問先近くのファミリーレストランで昼食をとっている時です。注文を済ませてある程度メニューが運ばれてきた時に幼い子供達が大声を上げて店内を走り回っていました。始めは連れてきた両親が注意をするだろうと思い、気にしなかったのですが子供達の悪ふざけがエスカレートしていきます。ドリンクバーも背が低い為、精一杯機械をいじりますが結局こぼしてしまう。その子はどうしたらいいのか分からずそのままにして親元の席に帰っていた。

お昼時で利用者も多く周囲も迷惑な顔をしていましたが、どうやら母親達はおしゃべりで夢中のようでした。すると我慢しかねたお爺ちゃんが母親の元へ行き怒鳴りつける。すると母親たちは「貴方には関係ない」や「気づかなかっただけです」と反省の姿勢が全く見られなかった。店員さんもようやく仲裁に入りますが何やら揉めています。私と社長はこれでもう事が丸く収まるだろうと思った。

すると突然、母親の旦那さんが現れて大声を上げる。子供の注意から話が大きく変わり店の態度やら不満に変えて店員を黙らせた後にお爺ちゃんを攻め立てる。警察を呼ぶまでに進展するかもと思いましたが。しかし、そのお爺ちゃんの奥さんが現れました。奥さんは「子供達が可哀想。怯えてるわ・・・。貴方達が満足するまで私たちの批判をすれば良いわ。でもその子達は一旦外に出して上げて。こんなに悲しい光景を見せられてしまうなんてあんまりよ」店の中がシーンとした。旦那さんんは「もう帰るぞ」と母親たちを引っ張って店を出て行きました。子供達はこの雰囲気の理由が分からないようだった。

社長が「言い方悪いが、子供が子供を育ててるみたいだね。あの奥さんが本当のお母さんに見えたよ」と話しながらお茶を啜る。私は気になりました、あの後あの両親は子供になんて説明したのだろうか。

私は自宅に帰宅して妻にその件を話すと「変なの」と最初は笑い。「子供がいると色々な事を縛られてしまう気持ちは分かるな。その時は縛られることを忘れてゆっくり友達とお喋りしていたかったんだろうね。そして突然他の人に指摘されて『母親をちゃんとやってるのに!』って納得しないで反抗する気持ちもね。お爺ちゃんの奥さんは『お母さん』の大先輩だもんね。きっと気持ちを察して子供をよく見なさいって注意したんだろうね、『お母さん』を『お母さん』に戻してあげたんだよ」

ふと私も思う事がある、職場を離れると私はサラリーマンとしていたくない気持が何となく似てる。逆に職場では父という事を忘れ仕事をして、家族でいる時は父としてちゃんと子供を見ています。しかし読書に夢中になり父であることを一瞬忘れてしまいそうになる事も今思うとあります。母である、父である事を疲れたり夢中になってしまい忘れてしまう事があるかもしれない。私は子供達と共にいる時は父をサボらないようにしようと決めた。妻は母を常にしているので多少は楽させてあげられるかもしれません。

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