梅雨明けもしてすっかり夏になりましたね。熱中症対策は万全にして過ごしましょう。私は熱中症で大変な事になった過去がありますので常に家族全員にも警戒させております。本日も引字圭祐の晴天日記をご覧頂きありがとうございます。
先日のブログで猫の親子が庭に来ると言う話をしましたが、去年の出来事を思い出しました。社長と上司、営業先の方とゴルフをした帰り。社長が会社に寄ってほしいと私にお願いした。営業先の方を送ったあとに会社へ向かいました。
会社に着くと社長は会社裏の敷地にある窪みに身体を休めていたお腹の大きな猫がいた。社長は道の途中で購入した猫の餌を与えていた。私は「こんな処に猫がいたんですね」社長は「私も昨日見つけてね、もうすぐ産まれるだろうからこれから病院に連れて行こうと思ってね」社長は猫の顎下や首を撫でると猫もゴロゴロと声を鳴らす。どうやら社長に馴れているようだ。
私が「社長、猫好きなんですね」と告げると私に「私の家には2匹の犬がいるからね。この子達は引き取れないのが残念でね。カミさんに絶対怒鳴られる。」私は少し眉をシワを寄せた。すると社長が「あぁ、大丈夫だよ。出産した後はこの子の引き取り手は決まってるから。さっきの営業先の○○さんだよ。あの人猫好きでね」と笑っていた。暫くすると猫の様子がおかしくなる。
お腹が激しく動いているのを確認した時、私は妻が次男を出産した時の陣痛を思い出した。私は無意識にアレルギーにも関わらず猫を抱きしめて車に乗せた。社長の言う病院へ向かい出産を立ち合う事になった。それから数時間が経過し産まれたのは4匹の赤ちゃんです。出産は人間限らず例えるのが難しいのですが感動を与えてくれます。小さくても『生きている』こと『新しく生まれた命尊さ』を直前に目の当たりでき心を響かせてもらえます。
感動の束の間、社長は少し困り果てていました。どうやら引き取るのは3匹の予定だったそうです。社長は営業先でもある引き取り手の方に電話をしながらその場を離れる。上司は「私達も里親探し手伝おう」と話をしながら、社長を待った。すると営業先の方が社長に案内されながらやってきました。母ネコは子猫一匹ずつ大切そうに抱きしめるように舐めている。その姿を眺めていた営業先の方が「全員引き取ります。さすがに離すのは可哀想だ」という。
私は正直に、この営業先の方は苦手でした。営業の初めはいきなり怒鳴ったり、無理難題を沢山要求してきたり「この人には人間の心なんて無いのではないか?」とまで思っていました。さっきのゴルフでもずっとしかめっ面でした。しかし、そこにいたのは優しい顔をした一人の男性がいた。こうして子猫を含む5匹を引き取るという事になったのです。
これ以降、私はこの方への挨拶等しに行く時は必ずその子猫達の話をするようにします。するとお決まりのしかめっ面が豹変するように表情が豊かになり話しやすくなります。ただ本題の話に入る前に30分程、猫の話と大量の猫写真を付き合わされます。初めの態度に比べれば全く苦では無いですけど。
子猫の出産を終えて無事猫全員の引き取りも決まり、社長と上司を送って一人帰宅をする車内で「いい歳こいた4人の男が猫を囲って本気で悩む」その事を考えたら笑いが込み上げてきた突然、我慢の尾が切れたようにクシャミと涙、鼻水が止まらなくなる。妻に「猫の出産ってそんなに感動したの?」と冗談を言われます。あながち間違ってはいませんが、妻に「本当に辛いんだよ」と本心をぶつけます。
猫は大好きです。しかし、この症状のおかげで私の場合は表情が泣きっ面だけになります。
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